今年も、日傘が手放せない暑い夏でしたが、夏の間に受けた体へのダメージはこの秋口からどっとおしよせてきます。連日の熱帯夜のあとには、起きた時の顔もすっかり疲れきっているものですが、夏が終わったあとも油断をしているとそのときのダメージが抜けきらずずっとそのままの状態が続いていってしまうことになります。
特に、アラサー世代にとっては、受けたダメージの回復力はどんどん落ちていってしまいます。そのため、意識して自分の体をよい方向に持っていくことが不可欠です。
夏にダメージを受けやすいのは肌!
夏場に受けるダメージの中でも最も深刻なのが、紫外線による肌への刺激です。どんなに日焼け止めや被覆でカバーをしても、紫外線は少なからず肌へ大きなダメージを与えてきます。紫外線を大量に受けることで肌表面からは水分が失われてしまい、皮下にある角質層に色素の沈着を招いていってしまいます。肌から水分量が少なくなると、ふっくらとして顔つきが損なわれてハリのないたるんだ肌質や顔つきになっていってしまいます。これが老け顔となるほうれい線や顔のシワを作り出すため、いっきに見た目年齢が高くなるというわけです。
またダイエットをするときにはできるだけたくさんの汗をかくようにしますが、夏場の暑さによる発汗は体にとって必要なミネラルやセラミドを損なわせることにもなるので、それも肌荒れの原因になってしまいます。屋外でたっぷり汗をかいたあと、逃げこむように冷房のきいた室内に入るというのもよくなることですが、この急激な温度変化も体内に流れる血行の流れを阻害することになるので、そこから肌質の悪化を招いていくこともあります。
痛んだ肌を休ませ回復させる方法
夏場の肌疲れを取り除くためには、夏の間に停滞してしまった肌のターンオーバーを促し、固まった角質がはやく入れ替わるようにしてあげることが肝心です。肌質の入れ替わりを促すためには、エステで専用の施術であるゴマージュやピーリングを行うのが効果的です。ゴマージュとピーリングは似たようなものとして混同されることもありますが、施術をするときに使用する製品がピーリングでは酸など強い薬品を使うのに対して、ゴマージュでは天然のハーブなど体に負担がかかりにくいものを使用するということに違いがあります。どちらがよいかは肌質や実際の肌ダメージにもよって判断するものなので、利用前にスタッフさんにカウンセリングを受けてみてください。
⇒ゴマージュ・ピーリング洗顔・スクラブとの違いとは?/肌らぶ
また、肌のターンオーバーを早める方法としては、肌細胞を増やすという方法も存在します。こちらは「再生医療」と呼ばれ、肌から取り出した細胞を培養して数千倍に増やし、再び肌に戻すという画期的な医療技術です。増加した肌細胞の働きによって、ターンオーバーがスムーズに進むだけではなく、老化に伴う肌のしわやたるみの改善につなげることができます。
ただし、この再生医療は一般的な病院や整形外科では行われていないため、注意が必要です。実際に行う場合は、最寄りの専門機関に足を運ぶようにしましょう。
髪の毛のケアもお忘れなく
それと、肌とともに紫外線による大きなダメージを受けているのが髪の毛です。紫外線は髪の毛にあたたった時にも肌と同じく水分を多く失わせるので、たった一日でも無防備に紫外線に髪の毛をさらすと一気にパサパサになってしまったりします。キューティクルを失った髪の毛は肌以上に回復が難しいので、早めにトリートメントなどをして髪のキューティクルを閉じるようにしていきたいところです。
肌にしても髪にしても、決定的なダメージを受けないようにしっかりとした紫外線対策をしておくことがもっとも重要です。帽子やサングラスなどで直接日光があたるのを避け、全力で体を守っていきましょう。