安堂ロイドは、木村拓哉が久しぶりの主演ドラマということで放送前からかなり人気の高かったドラマです。
放送は2013年10月~12月までの10回で、TBS系の「日曜劇場(21:00~21:54)」枠で放送されました。
安堂ロイドが注目された理由のもう一つがヒロイン役として柴咲コウが出演したということで、これは2003年に社会現象にもなった大人気ドラマ「GOOD LUCK!」以来の10年ぶりの共演ということになっていました。
また、木村拓哉の役どころがドラマのタイトルが示すように人間型のロボットという設定であったことから、エヴァンゲリオンの監督である庵野秀明などが特別に製作に参加したといこともかなりファンたちの間では評判になりました。
ドラマの舞台は現代ですが、ターミネーターシリーズを思わせるような時間の行き来があり、暗殺者として送りこまれる数々のアンドロイドたちと木村拓哉演じるARV Ⅱ-13というタイプのアンドロイドが戦うというシーンが繰り広げられていきます。
最初はわけもわからず守られる柴咲コウ演じる安藤麻陽ですが、人間の感情を学習していくARV Ⅱ-13と次第に気持ちを通わせていくようになっていきます。
物語はSFかとおもいきやコメディとしての要素もかなり多く、製作陣のCGやSEの技術レベルの高さもあって見ていて気持ちのよい内容にまとまっています。
安藤ロイドについては、同じ「日曜劇場」の枠の前番組が大人気となった「半沢直樹」であったこともあって、どうしても視聴者は比べながら見てしまうということでかなり意見が分かれました。
半沢直樹がコメディ的要素がありつつも、現代の会社員の多くが持っているだろう気持ちを代弁したリアルなものだったので、あまりにも現実とかけ離れた内容の安藤ロイドについてはやはりその切替がうまくできなかったということがネックになったようです。
安藤ロイドでは、主演の木村拓哉とヒロイン役の柴咲コウの他、大島優子や本田翼、山口紗弥加などかなり豪華なメンバーも多く起用されていました。
半沢直樹の後番組でなければまた違った評価を得ることが出来たのではないかと思うとちょっと残念ですが、ドラマそのものはかなり安心して見ることのできるよいものだったと思います。
2014年の6月にはDVD&Blu-rayのBOXセットが販売されることになっており、まとめて見ることができる楽しみがあります。